近畿地方の医学部受験を、
数字で読み解く
近畿には、三重大学、滋賀医科大学、京都大学、京都府立医科大学、大阪大学、大阪公立大学、神戸大学、奈良県立医科大学、和歌山県立医科大学の9つの国公立医学部があります。二次の比率が約8割の京都大学・大阪大学から、共通テストの比重が高い大学、小論文や面接を重く見る大学まで、設計が大きく違います。9大学の配点、二次の比率、実質倍率、合格者の得点率を並べて、志望校選びのヒントをまとめました。

近畿の国公立医学部 一覧
| 大学 | 募集人員 (2026・一般選抜) | 配点 共通+二次 | 二次の比率 | 実質倍率 (直近の公表値) | 合格者の得点率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 三重大学 | 前期 一般70・地域医療枠5/後期10 | 650+700 | 約52% | 2.8倍(前期・2025) | 総合 平均83.1%・最低79.1%(前期・2025) |
| 滋賀医科大学 | 前期 一般55・地域医療枠5 | 650+600 | 48% | 3.7倍(2025) | 総合 平均72.7%・最低69.1%(2025) |
| 京都大学 | 前期103 | 275+1000 | 約78% | 2.6倍(2025) | 総合 平均77.9%・最低73.9%(2025) |
| 京都府立医科大学 | 前期93 | 500+600 | 約55% | 2.5倍(2025) | 総合 平均68.6%・最低63.2%(2025) |
| 大阪大学 | 前期93 | 500+1500 | 75% | 2.6倍(2025) | 総合 平均78.3%・最低73.8%(2025) |
| 大阪公立大学 | 前期 一般75・府指定医療枠1 | 675+900 | 約57% | 2.2倍(2025) | 総合 平均76.9%・最低72.5%(2025) |
| 神戸大学 | 前期93 | 380+480 | 約56% | 2.7倍(2025) | 総合 平均83.4%・最低79.9%(2025) |
| 奈良県立医科大学 | 前期22/後期53 | 前期 900+100・後期 300+900(換算後) | 前期約10%・後期75% | 前期1.1倍・後期4.0倍(2025) | 後期 平均74.6%・最低68.8%(2025) |
| 和歌山県立医科大学 | 前期 一般64・県民医療枠A10・C2 | 600+700 | 約54% | 3.0倍(一般・2025) | 総合 平均74.3%・最低70.3%(2025) |
出典:各大学の公表資料を集計した予備校サイト(松濤舎「医学部受験の定石」)などを参照。数値は2026年度入試の定員・配点と、直近に公表された結果(主に2025年度入試)です。2026年度入試の結果は10月頃の公表予定のため、今後更新します。必ず各大学の最新の学生募集要項でご確認ください。
総合得点率は大学ごとに採点方法や換算が異なるため、大学間の単純比較にはお使いいただけません。
数字から見える、近畿の特徴
二次の比率は、京都大学が約78%、大阪大学が75%で突出
2026年度の配点で二次の比率を見ると、京都大学が約78%、大阪大学が75%と高く、次いで大阪公立大学が約57%、神戸大学が約56%、京都府立医科大学が約55%、和歌山県立医科大学が約54%、三重大学が約52%、滋賀医科大学が48%です。京都大学は共通テスト275点・二次1000点、大阪大学は共通テスト500点・二次1500点(英語・数学・理科が各500点)で、二次の出来で合否が決まりやすい設計です。
奈良県立医科大学は、前期と後期でまったく違う入試
奈良県立医科大学の前期(定員22名)は、共通テスト900点に対して、二次は小論文100点と面接だけで、学科試験がありません。後期(定員53名)は、共通テストを300点に換算し、二次は英語225点・数学225点・理科450点(面接は点数化せず)の合計900点です。2025年度の実質倍率は、前期が1.1倍(志願48名・受験25名)、後期が4.0倍(志願981名・受験254名)でした。
大阪公立大学は、共通テストの数学・理科が各200点
大阪公立大学は、共通テスト675点のうち数学200点・理科200点と、理系科目の配点が大きい大学です。二次は英語・数学・理科が各300点(面接あり)です。2025年度の実質倍率は2.2倍で、前年の3.1倍から下がりました。合格者の二次の最低得点率は59.8%と、他の大学と比べて低めでした。
滋賀医科大学は、共通テストの国語が200点
滋賀医科大学は、共通テスト650点のうち国語が200点と、約3割を占めます。二次は英語・数学・理科が各200点で、面接は段階評価です。国語の配点がここまで大きい国公立医学部は多くないため、国語を得点源にできる人には向いた配点です。2025年度の実質倍率は3.7倍で、近畿の国公立の中では高めでした。
合格ラインは、神戸大学と三重大学が約8割。ただし配点方式で単純比較はできない
総合得点率の最低は、神戸大学79.9%、三重大学79.1%(前期)、京都大学73.9%、大阪大学73.8%、大阪公立大学72.5%、和歌山県立医科大学70.3%、滋賀医科大学69.1%、京都府立医科大学63.2%でした(2025年度)。配点の組み立てが大学ごとに違うため、得点率だけで難易度は比べられません。例えば大阪大学の合格者は、共通テスト平均が90.2%、二次平均が74.3%でした。
後期日程は、三重大学と奈良県立医科大学
近畿の国公立で、医学科に後期日程があるのは三重大学(定員10名)と奈良県立医科大学(定員53名)です。三重大学の後期は、2025年度に志願204名のうち150名が第1段階選抜を通過し、受験者51名・合格者10名で、実質倍率は4.3倍でした。奈良県立医科大学の後期は、志願者が1000名近くに上ります。後期を併願する場合は、共通テストの得点率が鍵になります。
得意・不得意から考える志望校の選び方
以下は、上の数字をもとにした一般的な考え方です。実際の志望校選びは、模試の結果と個別の状況に合わせて検討してください。
二次で逆転したい、記述力に自信がある受験生
二次の比率が高い京都大学(約78%)、大阪大学(75%)が候補です。英語・数学・理科が均等に配点され、総合力が問われます。共通テストで多少崩しても、二次で取り返せる設計です。
共通テストで安定して点を取れる受験生
二次の比率が48%の滋賀医科大学、約52%の三重大学が候補です。共通テストの比重が高く、国語も大きく配点される滋賀医科大学は、共通テスト対策の成果が合否に直結します。
理科・数学が得意な受験生
大阪公立大学(共通テストの数学・理科が各200点、二次も英数理が各300点)や、奈良県立医科大学の後期(二次の理科が450点)は、理系科目の得点力が合否を左右します。理科の仕上がりが武器になります。
小論文・面接に力を入れたい受験生
奈良県立医科大学の前期(二次は小論文100点と面接のみ)や、京都府立医科大学(小論文・面接あり)は、学力試験以外の評価の比重が大きい入試です。小論文は早い時期から添削を受けて対策する必要があります。
地域で働く意欲が明確な受験生
三重大学・滋賀医科大学(地域医療枠)、大阪公立大学(大阪府指定医療枠)、京都府立医科大学(地域枠A)、奈良県立医科大学(地域枠・緊急医師確保)、和歌山県立医科大学(県民医療枠・地域医療枠)など、地域枠が多くあります。勤務義務の内容は枠ごとに異なるため、募集要項で確認してください。
共通テストの得点で、二次に進めるかが決まる
第1段階選抜は、共通テストの得点で二次試験に進める人数を絞る制度です。近畿の国公立では、実施する大学としない大学があり、実施しても年度によって通過人数が変わります。直近の例を示します。
| 大学(日程) | 志願者 | 第1段階選抜の合格者 |
|---|---|---|
| 京都大学(前期・2026) | 267名 | 254名 |
| 大阪公立大学(前期・2025) | 196名 | 188名 |
| 和歌山県立医科大学(前期一般・2025) | 278名 | 221名 |
| 三重大学(後期・2025) | 204名 | 150名 |
| 奈良県立医科大学(後期・2023) | 997名 | 743名 |
| 京都府立医科大学(前期・2025) | 267名 | 267名(全員通過) |
出典:各大学の公表資料を集計した予備校サイト(松濤舎「医学部受験の定石」)などを参照。数値は2026年度入試の定員・配点と、直近に公表された結果(主に2025年度入試)です。2026年度入試の結果は10月頃の公表予定のため、今後更新します。必ず各大学の最新の学生募集要項でご確認ください。
タイプ別の強みと、確認したい点
特定の塾名は挙げず、一般的なタイプごとに整理しました。MedWolfの強みと注意点も、同じ基準で載せています。
| 塾のタイプ | 強み | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 大手予備校(集団授業) | 模試や進路情報が豊富で、同じ目標の仲間がいる。 | 授業の進度は全体に合わせて進むため、自分の弱点に合わせた調整は自分で行う必要がある。通える校舎があるかも確認が必要。 |
| 地元の学習塾 | 地元の高校の定期テストや学校事情に詳しく、通いやすい。 | 医学部受験の指導経験は、塾によって差が大きい。 |
| 医学部専門予備校(個別・少人数) | 志望校別の個別カリキュラムや面接・小論文まで対応しやすい。 | 一般に費用負担が大きくなりやすい。校舎が都市部に集中している場合が多い。 |
| 個別指導塾 | 苦手分野を自分のペースで補える。 | 担当講師の志望校対策の経験によって、質に差が出る。 |
| 映像授業・通信教材 | 時間と場所を選ばず、費用を抑えやすい。 | 学習計画の管理や質問は自分で行う必要がある。 |
| MedWolf(現役医大生・オンライン) | 国公立医学部の現役医大生が、志望校から逆算した計画を一緒に作る。オンラインなので全国どこからでも受講でき、365日の質問対応がある。 | 対面の自習室や集団授業の競争環境はない。面接・小論文など個別の対策が必要な場合は、体験授業・説明会で対応範囲を確認してほしい。 |
MedWolfが合っている方
志望校から逆算した計画を一緒に作ってほしい方。国公立医学部に合格した現役医大生の勉強法・受験経験を直接聞きたい方。通塾が難しい地域にお住まいの方。わからない問題を365日質問したい方。
別の選択肢が合っている方
同じ志望校の仲間と同じ教室で競い合う環境が必要な方。対面でないと学習が続かない方。面接・小論文など個別の対策を中心に探している方は、体験授業・説明会で対応範囲をご確認のうえ、他の塾と併用するかご検討ください。
近畿の医学部受験 Q&A
近畿で二次試験の比重が最も高い国公立医学部はどこですか?
2026年度の配点では、京都大学が約78%で最も高く、次いで大阪大学が75%です。奈良県立医科大学の後期も75%ですが、前期は約10%と大きく違います。大学ごとに配点方式が違うため、募集要項で確認してください。
奈良県立医科大学の前期の倍率が1.1倍と低いのはなぜですか?
2025年度の前期は、志願者48名・受験者25名・合格者22名でした。定員が22名と少なく、二次に学科試験がなく共通テストの得点が大部分を占めるため、志願者数が年度によって大きく動きます。前年(2024年度)は3.7倍、2023年度は8.6倍でした。倍率だけで判断せず、共通テストで高い得点率を取れるかを基準に考えてください。
京都大学や大阪大学には、足切りがありますか?
京都大学も大阪大学も、医学科には第1段階選抜があります。共通テストの合計が1000点満点中700点以上の人のうち、募集人員の約3倍までが二次に進みます(令和8年度の大学の入学者選抜要項)。京都大学は、2026年度に志願者267名のうち254名が通過しました(大学公表)。基準は年度ごとに変わる可能性があるため、必ず最新の募集要項で確認してください。
オンラインの指導で医学部対策はできますか?
MedWolfは現役医大生がオンラインで個別に指導し、志望校から逆算した学習計画を一緒に作ります。通塾の時間や距離を気にせず、近畿のどこからでも受講できます。対応範囲は、無料体験授業・説明会でご確認いただけます。
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