中国地方の医学部受験を、
数字で読み解く
鳥取・島根・岡山・広島・山口の5県すべてに国公立の医学部があります。5大学の配点、二次の比率、実質倍率、合格者の得点率を並べて、志望校選びと勉強の優先順位のヒントをまとめました。

中国の国公立医学部 一覧
| 大学 | 募集人員 (2026・一般選抜) | 配点 共通+二次 | 二次の比率 | 実質倍率 (直近の公表値) | 合格者の得点率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 鳥取大学 | 前期 一般53・医療人養成7・地域18 | 920+700 | 約43% | 3.8倍(2025) | 総合 平均82.3%・最低80.1%(2025・一般枠) |
| 島根大学 | 前期 一般55・地域定着3 | 930+720(2026) | 約44% | 4.5倍(2025) | 総合 平均81.6%・最低78.4%(2025・当時の配点) |
| 岡山大学 | 前期95 | 550+1100 | 約67% | 2.8倍(2025) | 総合 平均83.3%・最低78.7%(2025) |
| 広島大学 | 前期90 | 1000+1800 | 約64% | 4.4倍(2025) | 総合 最低74.6〜80.1%(2025・配点方式で異なる) |
| 山口大学 | 前期55・後期10 | 950+600(前期) | 約39%(前期) | 2.9倍(前期・2025) | 前期 平均79.3%・最低75.0%/後期 平均85.8%・最低84.4%(2025) |
出典:各大学の公表資料を集計した予備校サイト(松濤舎「医学部受験の定石」)などを参照。数値は2026年度入試の定員・配点と、直近に公表された結果(主に2025年度入試)です。2026年度入試の結果は、公表され次第の更新を予定しています。必ず各大学の最新の学生募集要項でご確認ください。
総合得点率は大学ごとに採点方法や換算が異なるため、大学間の単純比較にはお使いいただけません。
数字から見える、中国の特徴
二次の比率は、岡山・広島が約6〜7割で、山口は約4割
2026年度の配点で二次の比率を見ると、岡山大約67%、広島大約64%、島根大約44%、鳥取大約43%、山口大約39%(前期)です。岡山大は共通テスト550点に対して二次が1100点と、二次の筆記で差がつく二次重視型です。山口大は共通テストの比重が大きく、共通テストでの安定した得点が土台になります。
島根大は、2026年度に配点が大きく変わった
島根大の前期は、2025年度は共通テスト730点・二次460点(二次約39%)でしたが、2026年度は共通テスト930点・二次720点(二次約44%)と、どちらも拡大しています。共通テストの理科が350点、国語が250点と大きく、二次は英語・数学が各300点、面接が120点です。過去の合格点を見る際は、配点の違いに注意してください。
広島大は、配点方式が3種類ある
広島大の二次は、理科を1200点とする方式(A(s))、英語・数学を各800点とする方式(A(em))、英数理を各600点とする方式(B)の3種類があり、2025年度は方式ごとに合格者の得点率が公表されています。総合の最低は、A(s)が80.1%、A(em)が76.0%、Bが74.6%でした。方式の扱いは募集要項で確認し、自分の得意科目と照らして対策を立てることが大切です。
合格ラインは「7割台後半〜8割」が中心
最低点が公表されている大学の総合得点率は、鳥取大80.1%(一般枠)、岡山大78.7%、島根大78.4%、山口大75.0%(いずれも2025・前期)でした。山口大は低めに見えますが、二次の得点率が低くても合格している年があるためです(二次の最低59.2%)。共通テストでは、どの大学も合格者の平均が85%前後でした。
倍率は年度で大きく動く
鳥取大の前期は志願者が422名(2023)→194名(2024)→383名(2025)と大きく変動し、実質倍率も4.0倍→1.9倍→3.8倍と動きました。山口大の前期も実質倍率が5.7倍(2023)→4.4倍(2024)→2.9倍(2025)と下がっています。島根大は志願者が649名(2023)から344名(2025)へ減少しました。前年の倍率だけで志望校を決めるのは危険です。
後期は山口大のみで、共通テスト8割台半ばが必要
中国地方で医学科に後期日程があるのは、山口大(全国枠7名・地域枠3名、2026年度)です。2025年度の後期は志願445名が第1段階選抜で150名に絞られ、受験者39名のうち11名が合格しました(実質3.5倍)。第1段階選抜の最低が共通テスト85.1%と、共通テストで高得点が前提です。
得意・不得意から考える志望校の選び方
以下は、上の数字をもとにした一般的な考え方です。実際の志望校選びは、模試の結果と個別の状況に合わせて検討してください。
二次の記述力に自信がある受験生
二次が約67%の岡山大と約64%の広島大が最有力です。岡山大は英語・数学が各400点、理科300点です。合格者の二次平均は81.8%(2025)と高く、二次で高得点を取る力が必要です。
共通テストが安定している受験生
共通テストの比重が大きい山口大(二次約39%)、鳥取大(約43%)、島根大(約44%)が候補です。共通テストで85%前後を安定して取れる人に向いた配点です。
理科が得意な受験生
島根大は共通テストの理科が350点、広島大のA(s)方式は二次の理科が1200点です。岡山大・鳥取大・山口大も理科が二次の3割前後を占めます。理科で稼ぐ戦略が取りやすい大学が多くあります。
英語・数学が得意な受験生
島根大の二次は英語・数学が各300点、広島大のA(em)方式は英語・数学が各800点、岡山大は英語・数学が各400点と、英数の配点が高い大学が複数あります。二次の理科が重い大学が苦手な場合の選択肢になります。
地域で働く意欲が明確な受験生
鳥取大(前期の地域枠18名・推薦Ⅱ地域枠・特別養成枠など)、島根大(地域定着枠・緊急医師確保対策枠)、岡山大(地域枠コース・岡山県・広島県・兵庫県)、広島大(ふるさと枠18名)、山口大(推薦Ⅱ44名)など、地域枠が多くあります。卒業後の勤務義務は大学ごとに異なるため、募集要項で確認してください。
共通テストの得点で、二次に進めるかが決まる
第1段階選抜は、共通テストの得点で二次試験に進める人数を絞る制度です。志願者が一定の倍数を超えた場合に実施されることが多く、実施の有無や基準は年度ごとに変わります。直近の例を示します。
| 大学(日程) | 志願者 | 第1段階選抜の合格者 |
|---|---|---|
| 岡山大(前期・2025) | 335名 | 283名 |
| 鳥取大(前期・2025) | 383名 | 362名 |
| 島根大(前期・2023) | 649名 | 465名 |
| 山口大(後期・2025) | 445名 | 150名 |
出典:各大学の公表資料を集計した予備校サイト(松濤舎「医学部受験の定石」)などを参照。数値は2026年度入試の定員・配点と、直近に公表された結果(主に2025年度入試)です。2026年度入試の結果は、公表され次第の更新を予定しています。必ず各大学の最新の学生募集要項でご確認ください。
タイプ別の強みと、確認したい点
特定の塾名は挙げず、一般的なタイプごとに整理しました。MedWolfの強みと注意点も、同じ基準で載せています。
| 塾のタイプ | 強み | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 大手予備校(集団授業) | 模試や進路情報が豊富で、同じ目標の仲間がいる。 | 授業の進度は全体に合わせて進むため、自分の弱点に合わせた調整は自分で行う必要がある。通える校舎があるかも確認が必要。 |
| 地元の学習塾 | 地元の高校の定期テストや学校事情に詳しく、通いやすい。 | 医学部受験の指導経験は、塾によって差が大きい。 |
| 医学部専門予備校(個別・少人数) | 志望校別の個別カリキュラムや面接・小論文まで対応しやすい。 | 一般に費用負担が大きくなりやすい。校舎が都市部に集中している場合が多い。 |
| 個別指導塾 | 苦手分野を自分のペースで補える。 | 担当講師の志望校対策の経験によって、質に差が出る。 |
| 映像授業・通信教材 | 時間と場所を選ばず、費用を抑えやすい。 | 学習計画の管理や質問は自分で行う必要がある。 |
| MedWolf(現役医大生・オンライン) | 国公立医学部の現役医大生が、志望校から逆算した計画を一緒に作る。オンラインなので全国どこからでも受講でき、365日の質問対応がある。 | 対面の自習室や集団授業の競争環境はない。面接・小論文など個別の対策が必要な場合は、体験授業・説明会で対応範囲を確認してほしい。 |
MedWolfが合っている方
志望校から逆算した計画を一緒に作ってほしい方。国公立医学部に合格した現役医大生の勉強法・受験経験を直接聞きたい方。通塾が難しい地域にお住まいの方。わからない問題を365日質問したい方。
別の選択肢が合っている方
同じ志望校の仲間と同じ教室で競い合う環境が必要な方。対面でないと学習が続かない方。面接・小論文など個別の対策を中心に探している方は、体験授業・説明会で対応範囲をご確認のうえ、他の塾と併用するかご検討ください。
中国の医学部受験 Q&A
中国地方で二次試験の比重が大きい国公立医学部はどこですか?
2026年度の配点では、岡山大学(約67%)と広島大学(約64%)が二次の比率が高く、二次重視型です。鳥取大学(約43%)、島根大学(約44%)、山口大学(前期約39%)は、共通テストの比重が半分以上です。
後期日程でも受験できますか?
2026年度の募集では、医学科の後期日程があるのは山口大学(全国枠7名・地域枠3名)です。後期は共通テストで高得点が必要で、2025年度の合格者の総合得点率は最低でも84%台でした。他の4大学は前期日程が中心です。
島根大学は2026年度に配点が変わりましたか?
島根大学の前期は、2025年度は共通テスト730点・二次460点でしたが、2026年度の掲載では共通テスト930点・二次720点です。過去の合格最低点を参考にする場合は、配点の違いに注意し、最新の募集要項で必ず確認してください。
オンラインの指導で医学部対策はできますか?
MedWolfは現役医大生がオンラインで個別に指導し、志望校から逆算した学習計画を一緒に作ります。通塾の時間や距離を気にせず、中国地方のどこからでも受講できます。対応範囲は、無料体験授業・説明会でご確認いただけます。
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